今回の酒蔵紹介は鍋店(なべだな)の「不動」です。

発酵の里として知られる神崎町の鍋店。「仁勇」ブランドで幅広く愛飲されている酒蔵です。

創業は元禄2年(1689年)、成田山新勝寺の門前に蔵を構え、現在では酒蔵は香取郡神崎町に移りましたが、成田には今も直営店「鍋屋源五右衛門 成田門前店」があります。

成田山新勝寺の不動明王から名付けられた、「不動」ブランドは、平成16年に世に出て、直営店と全国の特約店で販売されています。自社スタッフによる手造りで、新しい製法も積極的に取り入れているとのこと。そごう千葉店や東武船橋店も特約店になっているので、筆者も地下の魚売り場で肴を仕入れたその足で、お酒売り場に向かい、四季折々の「不動」をたびたび買い求めています。

「不動」の魅力のひとつが、充実したラインナップの多彩な楽しみです。大吟醸、純米吟醸、純米、本醸造といういわゆる特定名称はもちろん、生の吊るししぼりの無濾過や、一度火入れ、無炭素濾過など様々な作り方、原料米でいえば秋田産酒こまちに山田錦、美山錦、雄町から、北海道産彗星、山形県産出羽燦々、千葉県産ふさこがねまで実に多彩な造り。
この稿を書いている早春なら「純米吟醸 無濾過生原酒おりがらみ」(写真手前右側)が筆者のおススメ、しっかりした米の旨味を感じます。

ラインナップが豊富なので、自分のお気に入りを見つける楽しみも豊富です。

がっつりとした肉料理には「一度火入れ 無炭素濾過 純米超辛口」(写真手前左側)を合わせる、華やかな香りが欲しいときには吊るししぼり(写真後列右側)など、シーンに応じた楽しみ方もおすすめです。

不動と肉料理のペアリング

千葉県のブランド豚「マーガレットポーク」のバラ肉を煮豚に、肩ロースをローストしてバルサミコ酢ベースのシンプルなソースを合わせてみました。

お酒は前述の「一度火入れ 無炭素濾過 純米超辛口」。

キレがよいので、濃い味の料理をさっぱりとしてくれますが、辛いだけでなくふくよかな甘みもしっかり感じてリッチな気分にさせてくれます。

酒器は九十九里町に工房を構える、菅原工芸硝子のもの。

千葉の地酒を買う 「鍋屋源五右衛門」(成田市)

成田山新勝寺の総門前に店を構え、「仁勇」、「不動」が揃います。

建物は大正11年に建てられた総檜の土蔵造りを改装したとのこと。

重厚な構えは参道にふさわしい風格です。

ちなみにですが、筆者の知人で、参道で鍋店のお店を探したがたどり着かなかったという人がいました。

お店は駅を背にして成田山の総門を少し通り過ぎたところにあるのでくれぐれもご注意を!

不動も仁勇もひと通りそろう充実の品ぞろえ。

甘酒や奈良漬け、お菓子も並び門前町ならではの賑やかさを感じます。

■鍋店 神崎酒造蔵
 〒289-0021 千葉県香取郡神崎町神崎本宿1916番地
 TEL:0478-72-2255 
 https://www.nabedana.co.jp/

■鍋屋源五右衛門
 〒286-0026 千葉県成田市本町 338 番地
 TEL:0476-22-2847
 https://www.nabedana.co.jp/directshop.html