今回の酒蔵紹介は東灘醸造の「鳴海(なるか)」です。

ここ数年、この稿の筆者のなかでは、「鳴海」はもっとも飲んだ銘柄のひとつ。

筆者の一番お気に入りの青ラベル、赤ラベル、白ラベル、春先に出るうすにごり、夏には鳴海の風と四季折々に楽しみがあります。

お酒を搾る槽場で瓶に直に詰めていて、微発泡と酸味が癖になる奥深い味わい。開栓してから日を追って変化していく楽しみもあり、特に今シーズン(令和2年)の出来は素晴らしく、酒を買いにいくと、ついつい、また手が伸びる状態で、何度でも楽しみたい味わい。

ところが、昨年の夏、東灘醸造の杜氏さんが交代するというニュースを聞いて、多くの「鳴海」ファンはその成行きに注目していたのです。そして、ついに発売された新酒。(前列が新酒です)

蔵元にお伺いしたところ食中酒に寄せたとのこと。

納得な感じがします。春に向けて、どう熟成していくのかが楽しみです。

きっと今まで以上に、様々な料理に合う大人のお酒に成長していくことと思います。ちなみに、これまでと違い青、赤、白のそれぞれにうすにごりがラインナップされるそうなので、それぞれの楽しみが増えました!

千葉の地酒を買う 「酒舗西浦」(千葉市)

JR西千葉駅のすぐ近くのこちらのお店。

一見、酒屋というよりお洒落なカフェかショットバーといった趣きです。実は、こちらは鳴海の特約店。特約店制度をとる酒蔵のお酒は特約店でのみ購入できます。

お店を改装した際に、地下のセラーを売り場にしたそうで、ワインの品揃えも充実。

熟成にこだわったこちらのお店では、奈良県の花巴など注目銘柄が揃います。

筆者は昨年の秋にこちらのお店で鳴海を買い求めた際に、店主からお勧めいただいたのが、鳴海のうすにごり。うすにごりは春先に出回ります。春のお酒というイメージですが、こちらでは冷蔵庫で夏越しで寝かせて、「今(秋頃)からが飲み頃です」とのこと。炭酸で割っても美味しいですよと、新しい飲み方を紹介されました。

深みが増したその味わいは、しっかり温度管理された熟成のたまものと納得しました。

酒舗西浦(Facebook)

房総の郷土料理「なめろう」のこと

鳴海の蔵元は、その名の通り勝浦の海のすぐそばにあります。

心なしか海の味覚に相性が良いように思えます。

そこで今回は「なめろう」をご紹介。

「なめろう」は、最近では都内の居酒屋でも時折見かけるようになりましたが、多くの方はアジを味噌とネギと生姜などの薬味を合わせて、包丁でたたいたものと思っておられるのではないでしょうか。

基本はアジのほかイワシやサンマ、トビウオなどの青魚なのですが、これにイカを加えると食感もコリコリとひと味変わって、青魚があまり得意でないという方でも楽しめる味になります。

すでに切ってあるイカそうめんを使ってお手軽に作っても、十分楽しめます。

もし余ったら、大葉で巻いてフライパンで焼くだけで「さんが焼き」になりますが、お勧めはご飯にのせてお湯をかけてお茶漬けに。二度楽しめること間違いなしです。ぜひ多めに作ってお試しください!


■東灘醸造株式会社
 〒299-5226 勝浦市串浜1033
 TEL:0470-73-5221
 https://maruchiba.jp/sys/data/index/page/id/17061
■酒舗西浦
 〒260-0033 千葉市中央区春日2-25-2
 TEL:043-241-3126
 https://ja-jp.facebook.com/syuhonishiura/